音厨の意地とその検証

ABXtest.
http://anonymousriver.hp.infoseek.co.jp/ABX_and_ABCHR/index.html


「試聴環境αにおいて人物βが音源Aと音源Bの音を区別できる」
ことを主張するわけである.
なんとも曖昧な.

おおざっぱに可逆とmp3を比較すると,違和感を感じる.
どちらがベターなのかは,かなり真剣に聞いていないと分からない.

A/flac B/mp3
07:46:51 : Test started.
07:48:21 : 00/01 100.0%
07:49:20 : 00/02 100.0%
07:49:51 : 00/03 100.0%
07:50:05 : 00/04 100.0%
07:50:29 : 01/05 96.9%
07:51:03 : 01/06 98.4%
07:51:46 : 02/07 93.8%
07:52:06 : 03/08 85.5%
07:52:34 : 04/09 74.6%
07:53:15 : 04/10 82.8%
07:53:20 : Test finished.


途中で面倒になってくるね!

結果的に私の耳は「試聴環境αにおいて人物βが音源Aと音源Bの音を区別できる」
ことはないかもしれない.

ことが証明されました.
どこまでやっても,このテストでは「かも」とか「たぶん」などの曖昧性を払拭できない.
このことは非常に重要で,例えば「この音源は音が良い」について懐疑的に本当かどうか調べたい.そんなとき,自分の耳はABXテストで実証済みだから,この音源は音質が良いはずだと.
耳はABXテストが証明してくれますが.ABXテストが間違っているかどうかが曖昧すぎて,ある程度の確実性すら持たせることができない.

//理系人間からすると,経験的にとか,目視で,視聴して,などの曖昧な基準にしてしまうことに抵抗を感じるわけでして.

というのも,「検証は実験そのものよりも難しいことがある」
クレバーハンスや千里眼事件など過去にも多く検証の不確実性とそれに付随する問題について語られることがあった.
どちらも不遇な話であるが.

http://www.nazotoki.com/senrigan.html
http://www.nazotoki.com/clever_hans.html

ABXテストもこれに近い物を感じた.